大型スキャニングサービス FAQ

大型スキャナーによるスキャニングサービス(図面電子化)によくあるご質問をピックアップしてみました。

| HOME | スキャニングサービス | スキャニングサービス FAQ  番外編 |

スキャニングサービスFAQ

デジカメ撮影とスキャナーの違い  

遠景全体と近接全景の違いでもあります。

最近のデジタルカメラの性能は飛躍的に向上いたしました。ただピクセル数と顔像度でみるとまだ大型スキャナーに分があることが多いです。(原稿にもよりますが)
デジタルデータの使い方によって使い分けるのが良いと思いますが、デジカメでもプロ用1眼のものでやっとA2 サイズのデジタルデータが現状では最高の撮影サイズです。しかし、近接で画像化するスキャナーと引いて撮影するカメラでは画像の詳細分の再現についてはスキャナーに軍配が上がります。

▼スキャナー

特徴1
レンズによる四方の歪みがない。
特徴2
密着してるため細部まで綺麗にスキャン出来る。
特徴3
撮影に比べ短時間でデジタルデータになる。
特徴4
フラットベッドでの作業は高精度で、サイズ誤差が少ない。
特徴5
淡い色などの再現も作業方によりある程度再現できること。
特徴6
圧倒的なデータ量なので、詳細である。
特徴7
精度が高い画像が取り込める

▼カメラ

特徴1
大きな原稿の撮影。近接の詳細データは合成で処理。
特徴2
色の再現性が高い(金銀や蛍光色系の再現)
特徴3
機材が小さいので機動性があり、どこでも撮影可能
特徴4
レンズが球形のため四隅で画像の歪みがある


またカメラの撮影にはライティングの影響が大きく、淡い薄い色がライティングによっては白飛びをおこしてしまう事もあります。(デジタルで補正する方法もなくはありませんが)このライティングのセットにスタジオの時間を大半を使う事になりますので、スキャナー以上に作業に時間が掛かる場合が多いのです。


<追記>
最近大判サイズの上面スキャナーは流行りだしておりますが、一部では
「スキャナーカメラタイプ」
撮影するものがございます。スキャナーとは名がついておりますが、実際はデジタルカメラなので、四角に行くほどレンズによる収束誤差が発生し、アプリ上で補正するようですがその分精度が落ちるようです。あと若干ですがピンボケになりやすい傾向がないわけでもありません。原稿と撮影機材の距離取りますからね。

1枚撮影に1秒程度のものはカメラでの撮影なので、
「図面の精度を維持」
するのであれば、ちらはあまりお勧めいたしません。レンズの歪み補正の関係もありますし、確かに作業は早いのですが、精度は落ちる
(著しくダメというレベルではありませんが、フラットの接写スキャンと比べての話)
ということは頭の片隅に入れておいたほうが良いかと思います。


前のページに戻る

CISとCCDの違い  

画質的に極端な差はありません。原稿の読み込み深度の違いになります。

CISとCCDの違いはセンサーの違いからなるスキャナー構造の違いになります。CISは直接光を原稿のあてて、反射した画像を読み込みますが、CCDは一旦ミラーに画像を写しその画像をセンサーが読み込みます。
一見すると構造が簡単なCISに軍配があがりそうなんですが・・・。

<両者比較>

CCD
読み取り装置が大きい(強固なフレームが必要)
凸凹のある原稿も綺麗に読み込める
CIS
装置が簡易なため小さく出来る
ウォームアップが要らない
電源供給もUSBなど、省電力で済む

両者の大きな違いは原稿とガラスが密着した時の画質こそほぼ同等ながら、凸凹のある原稿などではCISだと画像のピントが合いにくい場合があります。最近のCISは以前ほどではありませんが。特に製本などの場合は中心部分(ノド部分)が若干浮いてしまう事も多くあります。CISだとボケてしまいますが、CCD撮影深度が取れるので、浮いていても綺麗にスキャンする事が出来ます。ただCCDも欠点があります。

<CCDデメリット>

デメリット
・特殊な蛍光灯を使用、ウォームアップの時間が掛かる
※現在は蛍光灯からLEDに変更して解消されてます。
・筐体が大きい。場所を取る。
・CISに比べれば、電力もそれなりに使う。

しかしながら、少々の浮きがあっても綺麗にスキャニング出来るため、プロ用の機材は概ねCCDの機材を選択する事が多いのです。しかし、CISも近年ではかなり性能が向上いたしました。スキャン深度(スキャナーから原稿までの距離)が取れるか取れないの差なので、シートスルー式スキャナーではその差はほぼありません。
なお、昨今では蛍光灯式からLED式光源のモデルも出てきました。このタイプはウォームアップがほぼないので、これから主流になっていくでしょう。ただ、光量がちょっとまだ問題あるように思われます。
弊社使用機材は一部蛍光灯式もあるので、ウォームアップは必要なこともございます。適材適所でスキャナーも使い分ける必要があると弊社では考えます。

前のページに戻る

解像度dpiについて  

画像の色の再現性を表す単位ではありません。データ量(緻密さ)です。

一見すると「解像度が高いと画質が良い。」と思われていらっしゃるお客様実は結構いらっしゃいます。
広義においては高解像度は確かに「画像の綺麗さ」には繋がるのは間違いではありませんが、お客様の求めるのは「色の再現性」で殆どであって、「色、色相の再現」については解像度はさほど問題にはなりません。どちらかというとスキャンの取り込み時で大きく差が出ます。
白飛び、黒潰れをどう克服するかがスキャン画像の差になると考えております。「見える物は見えるように!一見簡単なようですが、実際の作業してみるとそう簡単ではないのです。
そして一番大事なのは「画素数」になります。
「画素数は縦pixel×横pixel」
で算出できますので、画像のサイズが解像度より優先して考えてください。
解像度はサイズに対しての補完のレベルなんです。


<dpiとは?>
「dpi」とはdot par inchの事であり、1インチの中にどれだけ点(dot)が打てるか。ということです。簡単にいえば、緻密さ、情報量の多さと考えていただいて良いかと思います。
もっと、くだけていえば、「色の情報うんぬんという要素」より「線の滑らかさ」などに影響すると思っていただいて結構です。なお、印刷では線数dpl(dot par line 1インチに何本線がひけるか)という単位なのですが、昨今の「dpiとdpl」がぐちゃぐちゃになってしまっている状況ですが、本来は「dpiはパソコン用、dplは印刷用の用語」です。似てますが、「点と線の基準」で考えるのでやはり違うものなのですが、使い方が間違っていても「dpi」のほうがよくつかわれるので、こちらでとりあえず用語としてはこちらを基準としておきます。(語弊ありますが)

高解像度で無ければいけないものは元が小さくて拡大して使う場合においては、情報量が多い方が滑らかな画像として使えるからです。しかも、商業印刷で標準的データの基準は「A3 350dpi」が業界の基準です。(これには諸説色々とございますが、線抜ける分線数の倍が必要だったので、一般的なカラー印刷の基本が175線なので、その倍数が350線(dpl)が基準なんです。なお、現在は画質も向上してるの220線なんかもあります。)

つまりA3サイズで350dpiの解像度のデータがあれば大型ポスターだろうが、チラシだろうがほぼ印刷しても問題がないと言う事になります。(一般的な印刷物としてです。)
A3以上の元画サイズで解像度350dpiあればほぼ問題なく、商業印刷に回す事が可能なレベルに到達していると思ってください。
ただし、A3原寸350dpiがなんでも対応するわけではなくてあくまで一つの目安であって、グラビアなど高詳細な印刷にはそれ向けに設定必要があります。詳しくは「印刷機の線数(dpl)」によるので、それは最終仕上げをどうするかによると思います。

<参考までに>
弊社大型カラーフラットベッドスキャナー
(13244×9354pixcel相当 400dpi A1入力時)
画素数に換算すると「12,388万画素」

※参考1 デジカメ1眼 NikonD3X
撮影サイズ 6048×4032pixcel NikonHPより抜粋
画素数に換算すると「2,438万画素」

※参考2 デジカメ1眼 NikonD300S
撮影サイズ 4288×2848pixcel NikonHPより抜粋
画素数に換算すると「1,221万画素」

カラースキャンデータはpixcel数とDPI(解像度)のバランスが重要です。
商用使用のデジカメ一眼より段違いの画素数だとお分かりいただけたでしょうか?
大判サイズのスキャンはなにがなんでも高解像度が良いわけではありません。
解像度は色の再現性を表すものではなく、詳細さ、滑らかさの目安として考えて
ください。

極論を言えば、印刷する際にどれだけ大きなサイズの画像を必要とするかなんです。
ピクセル数が稼げれば解像度は少々低くでも問題はないですし、ピクセル数が稼げないなら、解像度を上げて補完していくという感じで良いのではないでしょうか?


前のページに戻る

フィルム系の割増について  

帯電による埃の付着がある為です。

マイラーなどのフィルム系の素材の原稿の場合、帯電しやすく埃を呼びこみやすい原稿が多く、また一部では粉状のものが散布されている場合がございます。
この状態でスキャニングをいたしますと、線を引っ張ってしまったり、またスキャナーのガラス部分に汚れ、傷が入ってしまうこともあり、スキャン毎に清掃をすることになる為です。また汚れ易いため、スキャナーの調整をすることも多々ございまして、作業時間が非常に掛かる為ですので、ご理解の程よろしく御願い致します。

▲ ページトップへ

スキャン時のボケ感について  

拡大してボケないラスター画像はありません!

アナログからデジタルに変換するとどうしても避けて通れない問題があります。スキャン画像のボケ感です。スキャンはアナログ→デジタルに変換する作業なので、スキャンした画像は全て「ラスター画像」なります。

<ラスター画像とは?>

ラスター画像とはコンピューターで扱う画像の表現形式のひとつです。 ピクセル各点の集まりで画像を表現する画像形式を指します。 画像の縮小・拡大・変形には向きませんが、写真などの複雑な画像の表現に適しています。

コンピューターの画像は1ピクセル単位(小さい四角)の集合体なので、グラデーションなどの表現するには中心の色になじませるようにトーンの違いの同系色が付いて回るので、拡大するとそれがものすごくボケた感じを受けてしまいます。

ラスター画像ではなくベクター画像(イラストレーター作成など)ならボケ感は拡大してもないですが、複雑な色の再現には不向きなんです。(細かいとこは省略)
「スキャニングで取り込んだ画像はすべてラスター画像」なので、必要以上に拡大すればボケ感は否めません。

その為、弊社では使用する目的にあわせ作業のご提案をしております。

▲ ページトップへ

弊社お勧めの作業

マンション図面管理に

製本イメージマンションの改修工事に必要な図面の殆どは製本されています。必要な図面をコピーするにも製本サイズが大きいので小型のコピーでは対応できません。またコピー業界でも大型コピー機は製本された図面には対応できないものが大半ですが、弊社では大型平置きスキャナーと大型コピー機をシステム化し製本された図面ブックコピーとブックスキャニング作業(図面PDF化)に対応しております。

マンション図面管理に最適なスキャニングによる図面電子化のサービスをワンパッケージ化した大変お得な料金設定をしてございますので、一度ご覧くださいませ。

▶マンション管理図面の電子化

CAD出力

KIK-7170モノクロCAD出力は大型レーザー出力ですので、非常にスピーディーに出力作業を行う事が出来ます。カラーCAD出力は大型インクジェットでの対応になります。

出力対応するCADソフト

LT2024
最新版

▶CAD出力